※この投稿は2019年3月1日に、フィンランドのEnevo本社ブログに投稿された記事の翻訳です。
※本記事内で表記するソフトウェアの日本版は開発中です。
※本記事内で表記する一部のサービスはフィンランドのEnevo本社で提供されているものです。
排出する廃棄物量に対して、ごみ収集作業員が不足しています。 そしてその衝撃は予想以上に大きいでしょう。
様々な状況が、この隠れたヒーローたちが不足する事態を作り出しました。アメリカの一般的な失業率は4.0%ですが(2019年6月時点)、廃棄物処理業界の失業率は2.4%です。(BLSより)ごみ収集作業員は、廃棄物処理業界では「haulers(運搬人)」と呼ばれています。そしてごみ収集作業員の不足、特にドライバー不足によって、業界はパニックに陥りつつあります。
この問題は複雑ですが、主な要因は以下のとおりです。
ごみ収集作業員の高齢化
若い世代がいないまま引退を迎える作業員が増えています。ごみ収集・修復作業員の平均年齢は46.3歳で、ボリュームゾーンは45〜54歳です。(BLSより)
ブルーワーカーに対する意識の変化:ごみに対する悪印象など
アメリカ全般の外注傾向は、仕事を減らし、人材の不釣り合いをもたらしました。国内の需要に対応できる人材が不足する事態に陥っています。製造業を営むWin-Tech社のオーナーであるDennis Winslow氏は「アメリカの若年層は製造業を魅力的な職業と考えない」と述べています。どれだけ必要であろうとも、廃棄物処理は最も魅力的でない職業のひとつです。
低賃金
需要が高く、特別なトレーニングが必要な仕事が常に高賃金とは限りません。そして廃棄物処理業界は、賃金面であり、魅力的なキャリアパスになっていないという事実があります。廃棄物処理作業員の中央賃金は時給$17.39または年収$36,160です。(BLSより)
しかし、作業員不足が深刻化する中で、残業代が増えているという実態もあります。ヒューストンのとある業者のレポートによると、3ヶ月で$948,000もの残業代が発生しており、コストが高まっているとのことです。
運送ドライバーの需要増
Amazonブーム等による荷物量の増加により、商業ドライバーの需要が急激に高まっています。そして、そのことがごみ収集トラックを運転できるドライバー不足を引き起こしました。トラックドライバー不足は2026年には現在の3倍になると予測されています。(TheStreetより)
非効率的な時間制約
2018年に「ナショナルソード」の一環として海外からリサイクル可能な廃棄物の輸入を停止するまで、中国は過去18年間、アメリカが排出する廃棄物の最大の買い取り手でした。(99% Invisibleより)現在、アメリカのリサイクル施設は非常に混雑しており、稼働可能な数少ない収集業者は、回収品を処分するために長い列に並ぶ必要があり、他のサービス提供を妨げています。
この苦境は圧倒的であり、強烈な結果をもたらしています。幸いなことに、私達の技術ー特に独自の回収ルートを効率化するソフトウェアーは業界があるべき姿、向かうべき場所に応えることができます。
当社の回収ルートを最適化するソフトウェアは業界で比類なきものです。センサーが容器内の堆積量を監視し、優れた分析ソフトウェアが廃棄物の状態を監視・予測します。そして回収ルートを最適化するソフトウェアが最も少ない走行距離で必要な容器に向かうための回収ルートを構築します。
私達のソリューションを活用することで、廃棄物収集業者は顧客のニーズに答えることだけでなく、作業員やドライバーの人数に応じて業務を効率化することができます。現実に、Enevoの内部調査では、単一の高密度のルートにおいて、総輸送時間を67%、走行距離を57%削減することができました。
廃棄物処理業界は変化し進化しますが、存在し続けます。適切な廃棄物処理サービスは機能的な社会にとって必要であり、変化する時代において廃棄物処理業者を支援することは意義あることだと信じています。私たちは誇りを持って地域の収集業者と真のパートナーシップを築き、無償で技術を提供しています。(訳注:フィンランドのEnevo本社での提供サービスです)私達は、彼らなしでは、ビジネス(または日常生活)を行うことはできません。